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綾塚達郎

銀シャリの盲点―今まで改良されてこなかった“金”シャリは一般的になるか?

[Agriculture] [Region]

収穫した年の12月31日までに精米されたお米は新米と表示できる。全国的に稲刈りは終わったが、もう少し新米の季節を楽しめそうだ。そんな中、今までのものとは少し違った面白いお米の品種が有名になりつつある。玄米で食べるために開発された米の新品種、「金のいぶき」だ。


「金のいぶき」専用サイト


玄米はもともと栄養価が高く、健康志向の方に好まれている印象だった。もちろん、しっかりとした食感と濃い味わいといった玄米特有の食べごたえもある。一方その主張の強さのせいか、一般家庭の毎日の食卓の座は白米に奪われがちだった。私たち消費者にとって、ふつうのご飯は白米という認識が当たり前になっている。


金のいぶきはそうした常識を覆すだろうか。従来品種の玄米よりも優れた栄養価に加え、モチモチとした食感や炊きやすさといった特徴をそなえている。玄米の食味が良くなれば、健康志向の方に加え、味の面で遠ざかっていた消費者を呼び込める。「私の家は毎日玄米だよ」という家庭が増える日はそう遠くないかもしれない。


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