• 津嘉山裕美

LABOCINE 7月号 「TRASH / TREASURE 」ーコンポスト・シネマを考える特集号

Updated: Aug 19, 2021

[Art & Culinary] [Science & Technology]


科学者とアーティストの間にさらなる相乗効果を生み出し、分野を超えて自由に共存・融合することを目的に映像作品を紹介しているLABOCINE。2021年7月号のイシューは「TRASH/TREASURE」。科学史家のダナ・ハラウェイや哲学者のスラヴォイ・ジジェク、ジェーン・ベネットらのエコクリティカルな思想を起点にゴミ、腐敗、崩壊の哲学から《コンポスト・シネマ》を考える特集号。プラスチックゴミをはじめとする有機物、無機物からなる廃棄物の劣化や微生物の働きによる発酵、分解、腐敗の世界が真夏の日差しや暑さで加速するこの時期に、思考実験としてもおすすめの映像特集です。


LABOCINE July 2021 Issue

TRASH / TREASURE

https://www.labocine.com/issues/trashtreasure


概要:屑、破片、廃棄物、ジャンク、ポイ捨て、ゴミをどうすれば良いのか?汚染された地球上での生活を、どのように再構築すればよいのだろうか。エコフェミニストの理論家であるダナ・ハラウェイの"human-as-humus"という考え方は、私たちが踏みしめる大地や土と人間が、同じ語源を共有していることを思い出させてくれる。ハラウェイが主張するように「私たちはポストヒューマンではなくコンポストである」。コンポスト・シネマはどのようにしてゴミを宝の山に変えるのか?哲学者のスラヴォイ・ジジェクは、アストラ・テイラーの『Examined Life』で都市の埋立地を視察し、「エコロジー」から原始的で牧歌的な意味合いを取り除く必要性を説いている。ジジェクやハラウェイ、そしてジェーン・ベネットなどのエコクリティックな人々は、気候変動という緊急事態の中で、ゴミ、腐敗、崩壊を再認識するよう促している。このフィルムコレクションは、いわゆる「死んだ物質」の生命力を認識し、自然/文化について知っていることを再処理することを私たちに迫る。(キュレーター:Jamie Uy)